□キライ、キライ、スキ。2-2
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「!!ちょっと…ッ、何すんの!!」
「見りゃ分かんだろ」
「変態!!」
「今更何恥ずかしがってんだよ。昨日乱れてんの見てんぞ」
「っ!!み、乱れてなんか――」
「あんだよ。酔っぱらってた面じゃ分かんねェだろうけどな」
「うぐ…」

リップ音を発てるように、首に唇を這わせ続けるゾロ。
少し抵抗を緩めた隙を狙って、服の中に忍ぶ大きな手は、お腹回りを優しく撫でた。
「ひゃッ…!どこ触って…!」
「俺の言うこと聞くんだろ?」
「聞くなんて言ってない!」
「聞かねェとも言ってねェよな?」
「もう…!!屁理屈ばっかり!!」

もうゾロなんてキライ!!
こうゆうやつだって最初から知っていたら、“あのとき”殴ってでも止めただろうにと後悔した。
…まぁ、そもそも酔っぱらいだった私に、この筋肉の塊のような人間に勝てるとも思えない。
流れに身を任せた自分が憎い…。

「買い物付き合うんだから“褒美”くらいくれよ。ん?」
後ろから私の顔を覗いてくる。
何だか甘えるようにも見て取れる表情がちょっと可愛い。
船のクルーの中でもブルックやチョッパーを除いて、かなり顔立ちがいいタイプの船員だし…。

だからって心臓をドキドキさせてる場合じゃない…!!
「…ダメ」
「そうか」
…と言いつつ胸に手を当てるゾロ。
「あ…!ダメって言ったのに…っ!」
「俺が言われて引くと思うか?」
「その様子だと…」
「正解」

下着こと胸を揉まれる度に吐息が漏れる。
加えてゾロは首筋を甘噛みし、痕が付くくらい強く吸った。
「…ぁッ」
いつの間にかブラのホックは外され、直接胸に手が触れる。
指の腹で先端を弄ばれるのを、ゾロの腕にしがみついて耐えていた。
「おい掴むな。動かしづれェ…」
「で…でも…っ」
どこかに掴まってないと理性を保っていられそうにない…。
しかしゾロは容赦なくそれを摘む。
「…あっ…」
思わず声が出た口元を、慌てて抑えたが既に遅かった。
耳元でほくそ笑む低い声は、私の反応を見て楽しんでいるようだ。
「感度いいな…お前」
「…う、うるさい…ッ!」
「まァ安心しろ。泣かせやしねェよ。…多分な」
ゾロはそう言って、私の服に手をかけた。

上半身から続き下半身、そして下着までの全てを剥ぎ取られた私は、生まれたままの姿でソファーに寝かせられる。
「…ッちょっと待って…!こんなの恥ずかしい…!!私だけ、裸なんて…っ!!」
「…」
その姿を隠すように身体を丸めると、ゾロは何も言わずにシャツを脱いだ。

上半身が露にしながら、鋭い視線がこちらに向ける。
その鍛え上げられた胸筋や腕の美しさに、私は思わず固唾を飲んだ。
心臓が爆発しそうなほど動いて止まないくせに、脳は至って冷静で、これから何が起こるか理解していた。

私に覆い被さったゾロは、今にも私を喰らいそうな表情をしている。
汗ばんだ肌も密着するほどの距離は、互いの息づかいさえ聞こえた。
「待って…やっぱりこんなことダメ……!」
「ここまで来て、もう我慢出来るかよ…」
ゾロは顔を近づけて唇を重ねた。
優しい甘噛みと、舌に触れる柔らかさ。
「…っ」
この感覚…覚えてる。
何も考えられなくなるほどゾクゾクして、頭がクラクラしてきて――息をちゃんとしていたかも忘れていたゾロとのキス…。
次第にそれは鎖骨、胸、腹と、下へ降りていった。

 
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