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10/31(Fri) 20:24
突発的季節物SS
蓬(管理人)

ハロウィン

昼時の休憩室にて
「今日はハロウィンです!」
テレビに映し出される魔女の格好をした女子アナと巨大なカボチャ。
「はろいん?」
訝しげな表情でテレビ画面に食い入る土方の隣で沖田が笑った。
「ハロウィンでさァ。トリック・オア・トリート、知らないんですかィ?」
「何だ、そりゃ。」
沖田はニヤリと嗤って土方ににじりより、耳許で囁いた。
「ハロウィンと言うのはですね……」

夜、山崎の部屋の前に立つ土方。
「山崎、入るぞ。」
「はいよ。…てか、声掛けと同時に開けんで下さいよ。」
布団を敷きながら、不満を漏らす山崎。
「ご用は何です?」
「あの…何だ、トリック・オア・トリートだったっけか?」
「あぁ、ハロウィンでしたね。副長そんなの知ってたんですか。えーと…」
ヤバい、何か持っていたっけかと背中を向けた山崎の頭上に飴の包みとチョコレートボンボンが降り注ぐ。
「へ!?」
「やる。」
意図はよく分からないが礼だけは言っておくかと山崎は振り返ろうとしたが、その前にクルッと身体を返されて、天井を背にした土方のドアップが目前に迫る。
「これは…どういう…?」
「だから、はろいんだろう。お菓子やるから悪戯させろじゃないのか?」
真面目顔で話す土方に山崎は吹き出した。「それ、誰情報ですか。…まぁ、沖田さん辺りでしょうかね。オアっつうのは 二つ以上の語句からいずれか一つを選択させる語ですから、この場合は悪戯がご馳走かを選ばせる事で、お菓子くれなきゃ悪戯するぞって意味です。」
「それじゃあ、菓子よこせ。俺が持ってきた物を返すのは無しだぞ。」
「えぇ〜!!」

副長の目的は無事果たされたようです。

終わり。

季節物は書いておこう!
と、思ってたのに忙しくてこんな時間に短時間で書き上げた物をこっそりと。
英語苦手な副長だったらいいなとか、勝手に萌え尽きておきます。
次はクリスマスかっ?ヘ(;゚゚)ノ

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