Novel Room

□瞳閉じて
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「ロックマン…まさか…そんな……」
目の前で起こっている状況を把握できていないオペレーター、それを後目に二人の会話は続いていく。
『お前…本当にネビュラの手先になったのか…?』
ソードを構え、鋭い眼光を向ける。過去にもその様な目線を向けたことはあるが、それとは全くの別物。
『あぁ、今の俺はリーガル様に忠誠を誓うネビュラのナビ…ダークロックマンだ』
『……それを聞いて安心した』
その言葉を待っていたかのように、その切っ先を彼に向ける。
「やめろ!ブルース!!」
が、それは目標を裂くことを出来なかった。オペレーターの言葉を聞き、向けていたそれを下ろす彼の顔には微かに安堵の表情を浮かべている様にも見える。


剥き出しのままのキミの心は
何処に消えてしまったのあの日から


『バカが、斬らないのならここで……ぐぅ…!』
言葉の途中にも関わらず、闇に侵された者は胸を押さえて苦しみだした。
『ぶる…す……ボクを…でり…と…して…』
再び見せた顔には、その面影のまま闇と戦っている彼が居た。
『くっ、まだ意識が残っていたか……』
『ロックマン!』
必死に呼びかけるが、彼はそのまま消え去った。
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