Novel Room

□友愛
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「ブルースが…どうして……」
目の前に立ちふさがる敵、それはかつて仲間だった…信頼していた友の変わり果てた姿だった。
「本当に…ネビュラのナビになっちゃったの…?」
閉じていたまぶたを静かに開き、目線の先を声の主に向けた。
「あぁ…今の俺はリーガル様に忠誠を誓ったネビュラのナビ、もはやお前の友ではない…ロックマン」
「そんな…目を覚ましてよ!ブルー…」
一歩前に踏み出すと同時に、彼の頬に赤い線が滲む。
「寄るな…無抵抗の貴様を切り刻んだ所で何の手柄にもならんからな、早く構えろ…」
先ほど起きた現象を把握できず、ただ唖然としていることしか出来なかった。しかし、戦場で待っている者があるはずもなく、周囲を囲まれた刹那、中央に向けて攻撃が開始された。


出来ることなんてきっと
限られてるけど行こうよ

「ふん…俺が手を下すまでも……」
その場を立ち去ろうとした彼の足下を、上空からの砲撃が焦がしていた。「な……!!」
「ブルぅースぅー!!」
その刹那、彼の右手は突如悲鳴をあげる。致命傷ではないものの、利き腕を失うのは大きな痛手であった。
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