Novel Room

□動物園
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「新しくオープンする電脳動物園かぁ…どんなのが居るんだろ」
PETの画面に見入っている熱斗、今日は電脳世界初の動物園が開園する日である。
ここで気に入った動物データは、コピーして個人のPETやPCに保存が可能である…が、無論これは商売の話。大人子供を問わず、一律の料金を徴収する。
「お、このライオンもカッコいいなぁ。でも2万かぁ…他のにするか」
気に入った動物は居ても、値段の前に断念せざるを得ない熱斗。
小学生である彼は、月に手渡される金銭は多少の小遣いのみ。まれに菓子を買うのですら我慢しなければならない時もある。
そんな彼が、軽々と動物データを買えるはずもない。
「ちぇ、みんな『0』が多すぎるんだよ…200くらいで無いかなぁ…」
と、彼の目はある一点で止まる。
「ね…ね……猫タイプのロックマン?!」
そこにはロックマンが全身を露出した姿で展示されていた。
あえて姿を例えるならばヴァ●パイアセイバーのフェリシ●の姿、いずれにせよ全裸に近いことに代わりはない。値段もかなりの格安であった。
「本物のロックマンはメイルちゃんとデートしてる…買うなら今だ!!」
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