フェイタン短編.1

□舌に刺青
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フェイの刺青ってどこにあるの?
フェイと仲良くなっていろいろ知ったけど…
実は大事なそれをまだ知らない!










舌に刺青










「ねーねー、フェイの蜘蛛の刺青ってどこにあるのー?」


食事中にダイレクトに聞いてみた。


「…なんね突然」

「だってそういえば知らないなーて思って。私もそろそろ蜘蛛の刺青入れなきゃだし」


団長からも許可が出たし、蜘蛛の団員としてちゃんと刺青を入れなきゃだよ、とこないだシャルにも言われた。


「そね、サヤカが入れるの楽しみね」

「それよりもフェイのが見たいよー。ね、どこにあるの?見せて見せて〜!」


フェイは食事をする手を止めて、なにか考えた後にニッと笑った。


「嫌ね、教えない」

「えぇっ!?なんでー!ケッチー!」

「当てたら良いね。そしたらサヤカの言うことなんでもひとつだけ、聞いてやるね」

「えっ!」


なんでもひとつ、なんでも…


「わーい、じゃあ当てて裸踊りしてもらお」

「…なぜそれになるのか謎ね」


すっごい嫌そうな目で見られた。


「その代わり…外れたらサヤカに、ワタシの言うことなんでもひとつ聞いてもらうよ」

「う…ま、まあそうなるよね。うんっ、良いよ!ぜーたい私が当てるもん」

「ま、どうせワタシの勝ちね」

「そんなこと言って泣きを見ても知らないからねー、へへん!」


私にだって考えがあるのだ。

自分がわからないなら、他の団員に聞いてみたら良い!

私よりフェイと付き合いが長いんだもん、フィン辺りは知ってるはずだ。


「…今サヤカの考えてることが、手に取るようにわかるね」

「えっ!?フィンたちに聞くのはなし?!」

「そんなことと思たね…かまわないね、ま、同じことよ。期限は明日までね」


余裕綽々で食事を再開するフェイ。


「よーし!明日内緒でフィンたちに聞きに行くぞー!」

「サヤカはまず内緒の意味辞書で調べないとダメね」


うっかり心の声が漏れてたけど、まあ良いのだ。



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