フェイタン短編.1
□舌に刺青
3ページ/8ページ
「フェイの裸についてならサヤカのが詳しいだろうがよ」
「まままあ、そ、そうなんだけど…」
確かにフェイの裸は何回も、そりゃあ致す時に、ね、見てるわけですけども。
「でも知らないんだよね…なんでだろ?」
「よほどわかりにくいとこにある、とか?」
うーん、と唸る私。
「でもなんでまたフェイタンの刺青の場所が気になり出したの?」
「いやあ、私もそろそろ入れたいし、って考えた時にそういえばフェイの見たこてないなあって…」
「んなこと教えてやれば良いだろフェイ」
「嫌ね。サヤカとそれについて、賭けしてるね」
賭け??
と顔を見合わせるフィンとシャル。
「そうなんだよね。正解したら私の言うことをなんでもひとつ、フェイが聞いてくれるって」
「外れたらサヤカがワタシの言うこと聞くね」
「…また難儀な賭けしたなあ、サヤカ」
「フェイが負ける賭けを仕掛けてくるわけねぇよな」
頼みの綱のメンバーが知らないとなれば不利だなあ。
でもまだまだ勝算はある、はず。
「前にはないんだよね、絶対に。背中や肩…にもなかったはず」
まだ恥ずかしくて一緒にお風呂に入ったことはないので、後ろ姿はちゃんと見たことがない。
「正解したらフェイになにやってもらう気なんだよ?」
「裸踊り」
…
「…ぶっ…ははは‼︎なんでそうなんだよ、お前の頭ん中マジで見てみてー!」
「え?だって見てみたくない?誰でもなく、フェイの裸踊りだよ?」
…フィン、シャル、想像中…
「ぎゃはは!ないわ、マジないわ!見てみてー!」
「でしょでしょ?さすがフィン、私とバカさ加減が似てるよね!」
「それ褒めてねーだろ!」
「うん、褒めてはない!」
「すごいな2人とも…。俺は面白いというより怖いよ…」
「この件についてはシャルナークがマトモね」
フィンも乗り気になって、がんばって一緒に正解を考え始める。
「消去法で行きゃわかるだろ。前がないなら後ろだな」
「背中や肩がないなら…足とかかな?」
「いや、前に足に刺青入れるなんて女みたいであり得ない、てこと言ってたから、足はなさそうだぜ」
前も背中や肩、足もない…
……てなると
「…お尻!?!?」
「…消去法だとそうなるか?」
なんと!意外や意外。