フェイタン短編.1

□舌に刺青
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「フェイの裸についてならサヤカのが詳しいだろうがよ」

「まままあ、そ、そうなんだけど…」


確かにフェイの裸は何回も、そりゃあ致す時に、ね、見てるわけですけども。


「でも知らないんだよね…なんでだろ?」

「よほどわかりにくいとこにある、とか?」


うーん、と唸る私。


「でもなんでまたフェイタンの刺青の場所が気になり出したの?」

「いやあ、私もそろそろ入れたいし、って考えた時にそういえばフェイの見たこてないなあって…」

「んなこと教えてやれば良いだろフェイ」

「嫌ね。サヤカとそれについて、賭けしてるね」


賭け??
と顔を見合わせるフィンとシャル。


「そうなんだよね。正解したら私の言うことをなんでもひとつ、フェイが聞いてくれるって」

「外れたらサヤカがワタシの言うこと聞くね」

「…また難儀な賭けしたなあ、サヤカ」

「フェイが負ける賭けを仕掛けてくるわけねぇよな」


頼みの綱のメンバーが知らないとなれば不利だなあ。

でもまだまだ勝算はある、はず。


「前にはないんだよね、絶対に。背中や肩…にもなかったはず」


まだ恥ずかしくて一緒にお風呂に入ったことはないので、後ろ姿はちゃんと見たことがない。


「正解したらフェイになにやってもらう気なんだよ?」

「裸踊り」





「…ぶっ…ははは‼︎なんでそうなんだよ、お前の頭ん中マジで見てみてー!」

「え?だって見てみたくない?誰でもなく、フェイの裸踊りだよ?」


…フィン、シャル、想像中…


「ぎゃはは!ないわ、マジないわ!見てみてー!」

「でしょでしょ?さすがフィン、私とバカさ加減が似てるよね!」

「それ褒めてねーだろ!」

「うん、褒めてはない!」

「すごいな2人とも…。俺は面白いというより怖いよ…」

「この件についてはシャルナークがマトモね」


フィンも乗り気になって、がんばって一緒に正解を考え始める。


「消去法で行きゃわかるだろ。前がないなら後ろだな」

「背中や肩がないなら…足とかかな?」

「いや、前に足に刺青入れるなんて女みたいであり得ない、てこと言ってたから、足はなさそうだぜ」


前も背中や肩、足もない…


……てなると


「…お尻!?!?」

「…消去法だとそうなるか?」


なんと!意外や意外。
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