夢小説長編「ハピネス」(完結)

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「私が…くノ一のわけないじゃ無いですか!
カカシさん頭おかしいんですか?」




『なーんか…腹立つんだよね』




「私もです。
カカシさん私に好きなようにしてろって最初言いましたよね?
好きな様にしてますよ。ダメですか?」




『イイヤ、ダメじゃないヨ』




結局言い争いながらアパートへと着いた。



『先にお風呂入れば?』



「良いです。私は居候の身ですから。先にどーぞ」



『本当…可愛くない…ネ。
他の人にはニコニコ愛想振りまいてるのに。』




シュン…とする沙奈。


「………これが…素です…」





『……。』






ヤバイ…可愛い。




『作ってるの?自分を?』



「そういう世界にいましたから。
八方美人…で生きていました。
愛想振りまいて、男に媚び売って…必要ならば身体も許して、お金貢いで貰って…。

全部……。嘘で固めた世界。」




有名歓楽街のNo.1キャバ嬢。

それが私。


人を傷付け、踏み台にし、騙し騙され…生きてきた。




素の自分を他人に晒すことなんてしなかった。





『男に愛想振りまくのは素じゃないの?』



「…分からないです。
素なのか…もう何年もそうやって来たから染み付いてるのか…。」




『素の方が…可愛いけど…』





「……ど、どーも…ありがとうございます。」




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