夢小説長編「ハピネス」(完結)

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カカシさんが任務に行って二週間が過ぎた。




相変わらず酒酒屋には誰かしらが来ている。



今日はアスマさんと紅さんカップル。




「まだ帰って来ないのよね?」


「だなぁ…増援要請もねぇしな。
チャクラ切れで動けねぇか?」




「あの…以前綱手様がカカシさんは稼ぎ頭って言ってたんですが…強いんですか?」



「あら…カカシに興味を持った?」



「興味というか…何も知らないんで…」




それからアスマさんと紅さんはカカシさんの事を色々教えてくれた。




「アイツが女と2ヶ月半も一緒にいてヤラねぇとか奇跡だな」


「……手出せないんじゃないの?
怖くて。
きっと…大切な存在になってしまうのが怖いのよ」




「そ…そんなんじゃ無いです。
私は…八方美人て言われたし、そういう大切な人とかそういうモノになれる女じゃないです。

汚ないし…沢山人の気持ち踏みにじったし。」






「んじゃ、イルカとはどーなってんだ?」


「イルカさんは…。
私がただ甘えてただけです。
イルカさん優しいから。」



フゥゥ〜〜。


アスマさんに煙草の煙を吹きかけられた。




「イルカが可哀想だな」


「アスマ…そういう事を言わないの!沙奈ちゃんだってこの世界に来て頼る人が欲しかったのよね?」



紅さんは優しいお姉さん。
アスマさんは優しくて厳しいお兄さん。


イルカさんは……。



私にとって都合の良い人だった。





「イルカさんと最近会って無いんですが…元気ですか?」




「あぁ…変わらず受付にいるぜ」




「…でも私付き合って欲しいとかそういう事を言われてないんですよ?」


「ゲンマから聞いたけど一緒に住んでも良いって言われたんでしょ?それなら…やっぱりあなたに惚れてるのよ」



「……。」



「ちゃんと嫌なら嫌って言わなきゃだろ?」



「嫌じゃないですけど…。
付き合いたいとかそういう気持ちは無いです。」





「お前残酷だな」


「アスマ!」



アスマさんは怒って帰ってしまった。
後を追うように紅さんも帰った。




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