夢小説長編「ハピネス」(完結)

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それから3日間沙奈は目を覚まさなかった。



『……目覚めた?飲まされたのは痺れ薬だよ。しかも強力なヤツを調合してあったらしいネ。
ユキメは…処分が決まったヨ。
一般人に手かけたからね…。
永久里外任務になった。
だから安心して…。大丈夫だから。』





「……誰…?」




『え?』









「痺れ薬の副作用…だろうな。
一時的に若返ってるみたいだな。
自分で18と言ってたから18歳の頃に戻ってるんだろうな…。」




『大丈夫…ですか?
何か…出会った時より大分ツンツンしてますが…』



「大丈夫だと思うが。
お前だって18歳位の時ツンツンしてただろう?
まぁ…沙奈の場合ちょっと危なかしいな。」





目覚めた沙奈は記憶を無くし18歳の頃の沙奈になっていた。
容姿もそう言われたら若いような…。いや…若い。
しかも透き通るような白い肌では無く褐色の肌。
…心なしか…ポチャっとしてる気が…。



とりあえず待機所で誰かの顔を見て思い出さないか連れて来た。




「ねー?良い加減ここから出してよ!仕事遅れたら大変なの!
今月売上悪いんだから頑張らないとクビにされんの!」



『……沙奈…。
ここは君の居た世界じゃないんだ。』




ブッッ‼︎‼︎


「ギャハハハ‼︎お兄さん中二病?
やだ〜。ウケる!」




『何…中二病って…』


腹を抱えて笑う沙奈。


「しかも何そのコスプレ!
髪の毛銀髪って凄くない?
触って良い?染めたの?凄い!」




マシンガントーク過ぎてアスマが引いてる…。
ゲンマは興味津々で見てる。




「お前…6年で随分大人な女に成長したんだな…良かったよ」



「だな…。
いや…でも俺はこっちの方がタイプだぜ」




「お兄さん達…イケメンだね!
今度うちの店来て私を指名して!
ね?色々サービスするから…ネ?アフターで色々してあげるからネ?」



しかも…アスマやゲンマを誘う始末。



『沙奈……。
止めなさいヨ。お前…オレの彼女なのヨ?』




「は…?イヤイヤ何を言ってるのお兄さん。私彼氏いるから。
でもお兄さんもカッコ良いね?」




「どーすんだよコレ」





『どーするも…こーするも…連れて帰らなきゃ危な過ぎて無理だよね…』




「ね?お兄さん名前は?」




『はたけカカシ』




「え!!?畑の案山子!?
どんだけ中二病なの?
人間じゃなくて自分は案山子だとか言っちゃう?」




「お、おいカカシ…怒るなよ?」




『…。やっぱりアホなコだったんだね沙奈って』




「アホとか失礼じゃない?確かに高校はろくに行かなくて色々ギリギリで卒業したけどさ…。」




シュンとなる癖は変わってないネ…。



さて……。




この言うことを聞かないコをどうしようか…。





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