夢小説長編「ハピネス」(完結)

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自分の腕の中で疲れ果て眠る沙奈。



無理をさせないでおこうと思ってたのに結局コレ。



シカマルに「ダセェ」と言われた言葉がグルグル頭を回る。




素直に言えたら楽なのにな…。





「ん…カカシ……。まだ寝てないの…?」



『ん…もう寝るヨ』








沙奈が起きたのはお昼を過ぎてから。





「ん……。
!!!うわっ……もうお昼過ぎてる…」



『オハヨウ』




横を見ればカカシが寝転んでいる。



「ご…ゴメン。カカシ任務は?」



『一週間の休暇貰ったから大丈夫』



「……カカシ。私やっぱりちゃんと自分で働きたいから。」





BARで働くなんてして欲しくない。




『昼間…普通に働ける場所探したら?何も夜じゃ無くても。
オレが帰って来た時に居て欲しいし』



「私バカだから普通に働ける場所なんて無い…。」




『綱手様に…「良いの!お世話になってばっかりだから自分の力で働いて生活出来る様になりたいの!」




『出て行くつもり?』




「…うん…お金貯まったら。
ちゃんと今日買った物はヤマトさんにお金返さなきゃだし」




『……そっか』




ワガママだって分かってる。

縛り付けるのはダメだって分かってるだけど…。





『沙奈』




「ん?」




『…なんでもナイ…。折角の休みなんだしユックリしようか?』




「ん〜。カカシ、私…一緒に買い物に行きたい。」




『良いよ』




リクエストに応え一緒に買い物へと出かける。




「ね?なんで……いつもその緑のベストと紺色の上下なの?
それって所謂仕事着ってヤツじゃ無いの?」




『ん〜。いつ呼び出しが掛かっても行ける様に?』




「…皆そうなの?」




『さぁ?オレは大体そんなだけど。ダメ?』




「だってカカシ…私服着たら…スーツとか着たら絶対似合うからカッコ良いのに。」




『ん〜。じゃ、今度デートする時は私服にするから…』





他愛も無い話に花を咲かせ街を歩く2人。




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