夢小説長編「ハピネス」(完結)

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「アンコさんお待たせしました。
ご注文ですか?」



「ううん。ただ呼んだだけ〜。
沙奈ちゃん彼氏居るの?」





「それが…居ないんですよ!
アンコさん良い人いたら紹介して下さいネ!
じゃ、忙しいので戻ります」





営業スマイルというのか…ニッコリ笑ってその場を後にする沙奈を見つめていたアンコ。






「…うーん。忍を欺く笑顔か。
怖いねぇ。」





『だから得体が知れないって言ったデショ』






色んな男達が沙奈を狙っている様子を外野から眺めるカカシとアスマ、紅。




ゲンマが話しかけてもニッコリするばかりで直ぐに仕事に戻る。




ゲンマに落とせない女がいるのか…とライドウやアオバは目を丸くする。





「お疲れ様でした〜!」




「じゃ!また明日もお願いね!」



「はーい!オヤジさんおやすみなさい!」





あまり遅くなると危ないからと言って酒酒屋のオヤジさんが12時前に帰してくれた。





アパートの前まで来ると窓から灯りが漏れている。




「カカシさん帰ってたのか…」




階段を登りながら営業顏から普通の顔へと戻す。



はぁ…顔の筋肉疲れた。



ドアノブに手を掛け少し開けた瞬間女の喘ぎ声が聞こえた。





あ、ヤバイ…。



静かにドアを閉じその場を後にした。






「行く所無いや…」





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