夢小説長編「ハピネス」(完結)

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『沙奈…腕隠さなくて出したら?』




「うん…大丈夫。」




ニッコリ微笑む沙奈の顔が何処か悲しげでカカシは胸が締め付けられる。



「あーーカカシ先生!デートか?」




「あ、ナルト君……イルカ先生」




「沙奈さん!!
身体大丈夫なんですか!?」



沙奈に駆け寄り手を取り沙奈に話し掛けるイルカ先生。



『ちょ…イルカ先生…手離してチョーダイ!』




「イルカ先生。心配してくれてありがとうございます。
身体は平気です!」



カカシが割って入ろうともイルカ先生は沙奈の手を握ったまま。




『……イルカ先生…』



「カカシ先生…。俺やっぱり諦めませんから」




『は?』




「イルカ先生ってば…今日はヤケに男らしいってばよ?」




『ダメです。オレのですから。
手離して下さい』



「いえ、ダメです」



「んじゃ、オレと行こうか沙奈ね〜ちゃん」



ナルトが3人の間に割って入り沙奈の担ぎ上げ走り出す。



「『!!こら!ナルト!』」




沙奈を抱きかかえたまま屋根から屋根へと走り渡る。




「ぎゃぁああ‼︎ナルト君‼︎
降ろして‼︎降ろして‼︎」




無言のまま走り続けるナルト。


後ろからカカシとイルカが凄い形相で追いかける。




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