夢小説長編「ハピネス」(完結)
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火影岩のテッペンに連れて来られ景色を眺める沙奈を後ろから抱きしめるカカシ。
『……今日は約束したデショ…』
「カカシとはいっぱい一緒に居れる時間あるじゃない?」
『…明日死ぬかもしれないヨ』
「…そういうこと言わないでよ。」
『ラーメン食べる?違うのが良い?』
「カカシの好きな物が良いな。
良く考えたら私はカカシの事良く知らないし。一緒に出掛けたのも数えられる位だし」
『じゃあ定食屋さん行こうか。
焼き魚定食美味しいから』
「うん。食べ終わったら酒酒屋に行って謝ってくる。
オヤジさんにも…皆にも迷惑ばっかりかけたから。
ちゃんと辞めてないし」
『酒酒屋でまた働けば良いのに。』
沙奈…オレは心配で堪らないんだ。
またお前が目の前から消えてしまいそうで。
そしたらきっとオレはもう立ち直れない。一生闇の中で生き続ける。
「カカシ。
私ね……この世界で生きたいの。
……あっちの世界に未練が無いと言えば嘘になるけど」
『本当に?』
「本当だよ…。結局私はこっちの世界の人たちに助けられて生きてる。ここに居ると何が大事なのかが見える…。」
『良かったヨ…』
「だから…お願いがあるの。」
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