夢小説長編「ハピネス」(完結)

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『ちゃんとこっち見て』



沙奈の顔を両手で抑えるカカシ。




『ちゃんと聞いて。
愛してるんだ。沙奈。』




「…うん…」




『……ブッッフッ!!
鼻水と涙でグチャグチャ』




「!!!ヒドイ!もうあっち向いて!」



ブーッッと勢い良く鼻をかむ沙奈を見て大爆笑するカカシ。


「もう!こんなに泣いたの何年ぶりだよ!」



『18歳の沙奈は素直だったけどな〜。恥ずかしいの?』




「当たり前でしょ!大の大人が感情に流されるなんて!」




『はぁ……明日から長期任務行くのイヤだな。』





「……気を付けてね」





ガラッッと勢い良く病室のドアが開き綱手が入ってくる。




「あ、明日からの任務無しだ!」



『え?』



「え?じゃない!長期任務なんて嘘だって言ってんだ!」




『はぁ…』



「全く……お前らを見てると飽きないな。沙奈はもう少し体重が戻るまで入院させる。
良いな?ちゃんと食べて栄養を取って元に戻れ!」




「はい…」




綱手様は手をヒラヒラさせて病室から出て行った。
綱手様なりの心配の仕方には本当頭が下がる…。



『ちゃんと食べてヨ?』



「うーん…。頑張る」


沙奈の笑顔を久しぶりに見たカカシ。



『ね?もう一回言って?』



「何を?」



『あたしの……ってヤツ』




「…ヤダ…恥ずかしいから」




『言って!』




「あたしの…カカシ…だから。」



『うん…それとあんまりヤマトと仲良くしないでね?』




「え…。してないよ…」




『手…掴まれてたよネ?』



「見てたの?」



『見てたヨ…』



「そっか。ゴメン」






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