夢小説長編「ハピネス」(完結)

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『なに…この団子…。
アンコが持って来たの?』



「うん…いっぱい食べろって」



『ったくアイツは…』




カカシは朝と夜毎日病室に顔を出してくれた。




「大丈夫だよ?任務忙しいなら無理して私の所来なくても…」


『オレが来たいから来るの。
来て欲しくない?』




「……来て欲しいよ。
ありがとう…来てくれて」



2週間入院し、三食キッチリ食べ誰かしらが持ってくるお見舞いのお菓子やフルーツを食べすっかり元に戻りつつある沙奈。



「良いだろう!体重もかなり戻ったしな!
明日の朝退院して良いぞ!」



「ありがとうございます」




「お前…もう少し自分の本性を出してみろ…。特にカカシには本性を出してちゃんと自分の心の中に有るものをさらけ出してみろ」




「綱手様…。」




それから一週間後の9月のある日。


アンコや紅が企画して沙奈の退院祝いが酒酒屋で開催された。





「ねぇ…今日ってさぁ………だよね?」


「うん…でも今日しか集まれる日無いって沙奈に言ったら全然大丈夫ですよ〜って言ってたけど…。」



「おぃおぃ…沙奈のやつ今日が何の日か知らないんじゃないのか?」



「まさか〜沙奈の事だからサプライズで皆の前で何かあるんじゃないの?」




「あぁそーだな!それだ!」




紅、アンコ、アスマ、ゲンマ、ガイ、ヤマト、ライドウ、アオバ…錚々たる面々。




カカシが沙奈を連れて座敷に入って来る。




「皆さんすみません…。こんなに集まってもらって」




「良いの!良いの!ホラっ座って!」



「んじゃ、沙奈の退院祝いということで乾杯!」




アンコの乾杯で始まった宴。






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