ブラコン夢
□始まり
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「私たち、結婚するの!」
朝日奈美和は友人の伊吹に結婚の報告の電話をしていた。
「ええっ!そうなの!?おめでとう!」
「ありがとう。」
「結婚式の司会は椿君と梓君かな?美和のところの息子さんっていつ見てもカッコいいよね〜。目の保養になるわ♪」
「ありがとう。なんなら一人もらっていく?」
「いや私みたいなおばさんに婿に来たくないでしょ〜。娘ならともかく。」
「三姉妹だったわよね。今いくつだったっけ。」
「一番上は27。下二人が16よ。」
「もうそんなになるのね…。子供の成長って早いわね…。結婚式で見られるのが楽しみだわ。」
「…あー、ゴメン美和。私結婚式には行けないのよね…。」
「あら!どうして!!」
「私さ、一ヶ月後に宮崎に行くことになったの…。だから行けないのよね…。」
「あら、残念ね。」
「娘たちどうしようか悩んでいるのよ…。私の事情で連れてくのも可哀想だし…。」
「それだったら、いっそうちで預かりましょうか?」
「えっ!いいの?」
「実は再婚相手に娘さんがいてね。男所帯に女の子一人ってのもなんでしょ。」
「なるほど…。」
「だから気にしないでいいわよ。」
「ありがとう美和!!娘たちをお願いします!」
こうして、朝日奈家に新たな女の子が増えることになった。