ブラコン夢

□三姉妹、朝日奈家に来る
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《まーくん視点》


「はじめまして!早坂家長女の空です。」

「次女の一葉です。」

「…二葉です。」

今日は三姉妹ちゃんたちと初対面の日。僕たちは14人揃ってお出迎え…と本当はなるべきなんだけど、仕事の都合で何人か欠けてしまった。今いるのは僕、右京、昴、祈織、弥の5人だけだ。半分も居なくて申し訳無いな…。

「はじめまして。僕は長男の雅臣。よろしくね。」

「次男の右京です。よろしくお願いします。」

「…十一男、昴。よ…よろしく」

「十男の祈織です。これからよろしくお願いします。」

「弥だよっ!!いっぱい遊ぼうね!!」

僕たちも簡単に自己紹介をする。

「本当は全員紹介したかったんだけど…。ごめんね、皆忙しくて」

「いえいえそんな!!お気になさらないでください。」

僕が謝ると空ちゃんが慌ててそう言った。

「そうですよ。むしろこちらがわの勝手な都合で押し掛けてしまい、すみません。」

一葉ちゃんも頭を下げた。

「そんなに固くならなくても、大丈夫ですよ。」

頭を下げ続ける空ちゃんと一葉ちゃんに右京が柔らかく言った。

「そう言って頂けると嬉しいです。これからよろしくお願いします!」

空ちゃんが笑顔でそう締めくくった。

「部屋は四階に一人と三階に二人でお願いしたいのですが…。」

「あ、はい!一葉ちゃん、二葉ちゃん、どうする?」

「私はどこでもいいわ」

「…私も」

「ん〜、じゃあ私が四階で二人が三階ね。」

てきぱきと話し合いが進んでいった。きっと長女の空ちゃんがまとめ役なんだろうな。

「じゃあ、また夕食の時に。夕食は7時に五階で集まって食べています。」

「はい!分かりました。ではまた夕食の時間に。」

こうして、僕たち5人との邂逅は何事もなく終えた。
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