ブラコン夢
□末っ子の物語
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《末っ子視点》
「──ちょっ、ちょっと、──トップ、ストップ!!」
……?何かの音が聞こえた。もうすぐ夕食の時間だから、戻ってきたけど…
ヒョイっと覗きこんで見ると
さ っ き 私 に 絡 ん で き た 金 髪 坊 主 が 空 に 足 蹴 に さ れ て た
「いやだってカワイイ女の子がいたらキスするしかないでしょ!?」
「その気持ちは分かるけど、そうだけども!二葉ちゃんがカワイイのも分かるけど、貴様は死ねェェェ!!」
なんか金髪坊主と空が言い争ってた。
右京さん(…だったと思う)は冷静に、
「空、落ち着きなさい。要、今回は貴方に非があります。というか、女性関係はたいてい貴方に非があります。」
「京兄酷くない!?」
…………なんでこんなことになってるんだろ。正直、金髪坊主とはあまり関わりたく無い…。
「あら、二葉。お帰りなさい。もうすぐ夕食よ。」
一葉が声をかけてきた。ああ、この金髪坊主を呼びに来たのか。
「今、なんで空は暴れているの?」
「あれは制裁だから大丈夫よ。二葉が気にする事はないわ。それより夕食に行きましょう?」
「……では私は他の兄弟を呼んで来ますので、先にリビングに向かってください。……空、そろそろその辺で勘弁してあげてください。」
そこで、右京さんがどっかに行ってしまった。あとに残された空、一葉、私、金髪坊主。
……………………………………………………このパーティーでどうしろと!?
「一葉、ごはん食べに行こう。他は多分後で来ると思う。」
「そうね。」
「あれ!?ちょっと待って二人とも!!助けてたすけ…ぎゃあああ!!」
後ろで金髪坊主の断末魔が聞こえた。…大丈夫、金髪坊主の犠牲は無駄にはしない。
「ちょっと、いい感じにまとめようとするのやめて!!おいてかないで!!というか助けて!」
そういえばなんで金髪坊主が空に足蹴にされてる
だろ?まあ、今は夕食が大事だ。
こうして、私たちはリビングに向かった。