マギ

□1夜 探険
2ページ/2ページ

『おっほっ!
これは………!』


オレの好奇心がそそるぜ!



見渡す限り金銀財宝


『おっこれは………』


見つけたのは先端に琥珀色の水晶がついている杖

持ち手は金属

アイツが持ってた杖にソックリ!

オレはそれを手に持った

『よっしゃ!アイツのモノマネpart1!』










あ………したくても出来ないや………


しゃべってるとこしか知らないから…………
















チチチチチ………










静まりかえった空間に黄色い鳥の声が響く









『………さぁて………
出口出口………』

オレは杖を持って出口を探す








『ん?なんだこれ?』

目に入ったのはツボ

それも八芒星の刻印があるツボ


ツンツン……

オレは杖を使って八芒星をつつく



シーン……



『持っても大丈夫…かな?』


オレは杖を服の間に入れてツボを手に取る


『中身は………………ない』

なんなんだこれは………?


八芒星………触っても大丈夫かな?





ソーーーーーーーッ









ツンツン……




『あれ?何も起きな[ボワンッ]い!!?』





なんかでたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!


「我が名はライズ
ソロモンに造られし光と闇を司る精霊、雷を操るジン」

出てきたのは巨大で全身青の好青年

服装は上半身裸で下にはダボダボの漆黒のズボンをはいている

腕には黒曜石がついている金の腕輪、足には金のアンクレットをつけている

「ここまでたどり着いたそなたの【迷宮(ダンジョン)完全攻略】を認めます」

『あ、ありがとうございます………』

「ところで………先ほどから気になったのだが…………」

『何?』

「そなたもしや魔導師では?」

『?魔導師?』

何それ美味しいの?

「そなたダンジョン生物に雷魔法を使っただろ?」

『あれ魔法だったんだ………』

「そなた知らなかったのか?」

『うん
これ教えてもらったヤツだから』

「誰が指導したのだ?」

『えっと…………

あれ?

誰だっけ?』

「覚えてないのか?」

『うーん…………
顔はわかるんだけど名前が……』

「そうか………なら仕方あるまい
運良くそなたは我と同じ雷を操るものだ
我がそなたに魔法を教えてやろう
それにそなたはルフから力を分け与えて貰っておるから我の力を十二分に使えるであろう」

『へぇ〜オレとお前は相性がいいんだな』

「ああ
まだそなたは魔法を知らんから我にとってもありがたい」

『何でだ?』

「我もジンではあるが魔導師の分類だ
お互いに魔法を使えばどうなるかわからん
だが、我が教えた魔法を使えばそのようなことはおきん」

『へぇ〜』

「今からするか?」

『もちろん
ここでしたほうが集中できるから』

「わかった
では始めようか」























オレはライズの指導で雷魔法のバリエーションが増えた

そしてライズの魔法以外に魔法を使う場合は魔装をしていない時だけに決めた



「そなたは覚えるのが早いな」

『ありがと』

「そういえばそなたの名前をまだ聞いていなかったな
名はなんと申す?」

『オレの名前はカイ
よろしくな、ライズ』

「カイか……良い名だ
こちらこそよろしく

では、そなたを地上に送ろう
ここにあるものは何でも持っていっていいぞ
時間をやろう」

『本当か?それじゃあ…………』

オレは杖があった場所に戻り掘り出し物を探す











『これにしよ!』

見つけたのは最初に見つけた杖の色違い

先の宝石がサファイアの杖

ストックとして扱うつもりだ

「そんなのでよいのか?」

『うん
金目のモノを持ってても荷物になるだけだし…………』

「そうか…………では地上に送ろう
我のところにこい」

『はいよ』

オレは走ってライズのところへ戻った

「カイ」

『ん?』

「我の呼び出しの時の詞と我の力を纏う時の詞を教えておこう」

『それは必要なのか?』

「ああ
それを唱えなければ我はそなたに力を貸すことができないからの…………」

『ふーん…………』

「地上に着くまでには頭に残っているだろう
地上に戻ってから使ってみるといい」

『わかったよ』

「では、送るぞ!!」

ライズの言葉と同時に軽い浮遊感がオレを襲った










ーーーーーーーーー世界を導け……………………の生きの…りよ………
次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ