狩人

□1980年
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「パピ〜っ!!」

3年という月日が流れ、私も弟ももう3歳になる。

「パピったら!ぼくのこえきこえてるよね?」

どうやら私は弟に呼ばれていたようだ。

『イルちゃんったらどうしたの?』

「だめだよ!ぼくはおとこのこだからちゃんつけちゃメッ!なんだよ!」

この子は私の弟のイルミだ。
この通りちゃんを付けると怒られる。

『イルちゃんはそういうところこまかいよねーっ。』

今はお庭でイルミとついでに執事達と一緒に遊んでいるところだ。

「パピ子様、イルミ様。
次は鬼ごっこを致しませんか?」

この人は執事のツボネ。
三つ編みで二つ結びの髪型が特徴的な女性だ。

先程ツボネが言った鬼ごっこだが、鬼ごっこは鬼ごっこでもただの鬼ごっこではない。

ここゾルディック家では鬼に捕まったものは勉強の時間が増えるというなんとも嬉しくないルールがある。

「こんどこそまけないからね!」

『わたしだってまけないもん!』

たかが3歳児。されど3歳児。
勝てる日などまだまだ先だ。

「捕まえましたよ!!!」

「『おべんきょういやあああああああ!!!』」

...こうして今日もお勉強に勤しむ双子がいたのでした。

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