幻影【話】

□鈍感
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「もぉー!ガジル君ったら!いっつもジュビアをほっといて…」

「あぁん?別にお前にはグレイがいるだろ…」


あんまり女と絡む事が少なさそうなガジルがジュビアと話している光景も、もはやギルドでは当たり前。

「グレイ様はグレイ様!ガジル君はガジル君なのー!!」

「ったくよー…欲張りな奴だぜ…」


そこにラクサスが割り込んでガジルを取っていくのもいつもの光景。

「おいガジル。ちょっとこっち来い。」

「はぁ?なんでだ?」

「ら、ラクサスさん…」

何故かすこしキレてるラクサスと、それに全く気づいてないガジル。そしてラクサス前では何も言えないジュビア。

ジュビアは諦め、ガジルから離れ仕事を探しにいった。

「なんだよラクサス。俺になんか用かよ?」

「いいから、外行くぞ。」

ラクサスに手を引かれズルズルとギルドの外へ連れてかれるガジル。

ギルドのメンバーが あ、ガジル終わったな。 なんて思っていた。
ちなみにガジルのことになるとうるさいナツはハッピーと仕事である。いたら大変なことになっていたであろう。


そんななかジュビアは……




「ガジル君…ラクサスさんにいじめられなきゃいいんだけど…」

流石ガジルのセコム。まるで姉だ。そこに現れた一人の影…



「なーんだ、またガジルの心配かー?相変わらずお前は過保護だなあ」

「グレイ様⁉︎」

「あいつももう子供じゃねーんだ。なんとかなるだろ。」

「そう…ですかね……」

しかしジュビアは知っていた。
ガジルがとてつもなく、神級に








鈍感だということを…
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