幻影【話】

□逃がさない
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俺はビックスロー。
今人生最大のピンチ。

「アノ、コレハドウイウコトデスカ?フリードサン…」

「見て分からぬかビックスロー」

「スミマセン。ワカリタクモナイデス」

わかっているんだけどわかりたくない。この気持ちわかる?
簡単に、かつ素早く説明すると…

ここは俺の家だ。俺は1人で寝ていたんだがヨ、起きたら目の前にこいつの顔があって、逃げようと思ったら術式のせいでベットに押さえつけられてる。そんでもって、フリードに押し倒されてる。

ちなみに造形眼も術式のせいで使えないってわけヨ。

てか、この状況って…フリードの考えてる事が一つしか浮かばねぇ……

「ビックスロー」

「なんですか…フリードサン…」

「ヤってい「いい訳あるか」

やっぱりそれか。それしか頭にないのネ…いくら恋人だっつってもイヤなもんはイヤだ。

「何朝から危険な発言してんだヨ。発情期かっつの!」

「何を今更。別にこれが初めてじゃ…「あー。あーー‼︎聞こえネェなーッ‼︎」急にどうした」

初めて初めてじゃないってゆー訳じゃ無くね?なんで寝起きに不法侵入してきた奴に、ヤりたい言われて承諾しなきゃなんねぇんだヨ。
それに…おれも1人の男として…

「だいいちなんで俺が下なんだヨぉおおおお‼︎‼︎⁉︎」

何故俺が下⁈年齢的にも俺フツー上じゃね?

「だから、何を今更。いつも満足そうにしているのに」

「うわぁあああああ‼︎‼︎」

ヤダ泣きたい…俺、男だよな…?

「もう俺の我慢の限界だ。始めるぞ」

「え、ちょっ、ま…待てって!」

「待てるか。何日間空いていたと思っている」

「ひっ!うぁ…ッ首、やめッ…ぁあ!」

「今日は逃がさんぞ。ビックスロー」

「ぁっ…!、ふ、りーど…」

俺、今日明日外いけないヨ…
あ。パッパ達に見られてたらどーしよ…あぁ、もうどうにでもなれ…

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