短編
□彼と彼の父
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「やっぱ名無しさんは凄いや!!」
ゴンが目を輝かせながら私に言う。
純粋に伝えられるとやはり嬉しい。
「ゴンも強くなったね!」
2人で修業している。
ハンター試験から帰ってきてからか、
物凄く強くなっている。
「名無しさんはさー... 」
「うん?」
ゴンが少し真剣な顔になりながら言う。
「どうして強いのに、ハンター試験受けなかったの?」
「動機が無いからだよ。」
「それだけでー?勿体無いなぁ... 」
「ゴンはジンさんを見つけるために、でしょう?動機がない私に受ける資格ないと思って....」
そう、真面目にハンターになろうとしている人に失礼だと思うからね。
「そんなことないよ!!キルアだって試しに受けたとかなんか行ってたもん!! 」
「キルアくんはやりたい事探しているんでしょ?」
「じゃあ俺が名無しさんの動機考えるよ!」
「か、考えるって....」
どうしても私に受けて欲しいようだ。
私も別に受けたくないわけじゃないし、いいけど....
そう考えていると、ゴンが口を開く。