短編

□好き嫌い
1ページ/1ページ

(会話文だけです)


「お、朝ごはんが来たぜ。もう1日経ったんだな」

「そうみたいですね。」

「うはっ、意外と美味そうじゃねーの!」

「あ……」

「ん?どうした?」

「……ハンゾーさん、これ、入りません?」

「は、なんだお前、にんじんだめなのか。俺の故郷ではな、にんじんは和食として〜」

「あはは……」

「〜ってわけだ、まぁ好き嫌いは誰にでもあるわな、半分だけ食ってやるから残りは食べてみろよ」

「・・・はい」

「ほら、口開けろ」

「自分で食べれます!」

「なら見ててやるから食え」

「ぐ……(パクッ)うわ……」

「なんだ、食えたじゃねーか、いい子だ」

「うぇぇ…この甘ったるさが無理なんですよね…」

「お?コーヒー飲むか?」

「ありがとうございます。」

「まぁ、俺の故郷ではコーヒーじゃなくて緑茶ってのが通だけどな抹茶がうめーんだよ。特に縁側ですする緑茶が別格なんだよ、あ、縁側ってのはな……」

「あはは……」

「縁側は和服と相場が決まってるよね、あ、お前着物似合いそうだよなー(ぺちゃくちゃ」

「…………」

「ぺちゃくちゃ」

「…………」

「ぺちゃく……ん?寝てんのか?はえーな。」

こうして残り時間を過ごす二人であった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ