狩人
□星と月とハンターたちの宴W
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第4話 クラピカと4次試験
トリックタワー攻略後、4次試験の説明がなされた。
受験生全員が狩るものと狩られるものとなり、試験終了までに6点分のプレートを集めることがクリア条件となる。
順番にくじを引き、自分のターゲットを確定する。
そして、ゼビル島に着くまでしばしの休憩時間となった。
「どうしたんだ?こんなところで」
飛行船の中でぼんやりと外を見ているとクラピカが話しかけてきた。
「んー・・・なんか皆ピリピリしてるから、一人になりたくて、ね」
困ったように苦笑しながら言葉を紡ぐ。
まさか、トリックタワーで下まで貫通させるほどの大穴開けて怒られてちょっと落ち込んでたなんて言えない。
私の言葉に何の疑いもなく頷いたクラピカはおもむろに自分のターゲットナンバーが書かれた紙をこちらに向けた。
「16」
「そう。これが私のターゲットだ。すなわちリノたちではない」
にこっと笑って隣に立つクラピカ。
二人揃って外を眺める。
なんとなく無言になってしまったが、わざわざ私の所に来たのはターゲットを教えるだけではないだろう。
「403」
「!?」
私がいきなりクラピカの番号を口に出せば予想通りの反応が返ってきたので、思わず噴き出してしまった。
私の様子にからかわれたのだと気づいたクラピカが半目になってこちらをみる。
「・・・・性格が悪いぞ、リノ」
「ごめんごめん」
「で、実際の番号は?」
「ひ・み・つ。まぁ皆ではないから安心して」
「そうか。なら詮索はやめておこう」
私の反応に少し苦笑したクラピカ。
しかし、すぐに心配そうな揺らぎが目に現れた。
私から視線を外すように飛行船の外を見る。
私もまた、外に視線を移すと視界の端に島らしき物が見えた。
あそこがゼビル島か。