狩人

□星と月とハンターたちの宴Y
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第6話 リノの話

キルアと一緒に寝入ったはずなのに、私はいつもの場所にいた。

私が知っている場所。

私の唯一の居場所。

そして−






振り返れば、見ている風景が一瞬で暗闇に包まれる。

そこでようやく気付いた。

私は悪夢にとらわれてしまったことに。



ギリッ



唇をきつく噛みしめながら、自分の愚かさを呪った。
ハンター試験の最中に監視がこちらを窺っていたのに気付いてながら、それを放置したのは私の怠慢だ。







夢魔<ナイトメア> 
そう、これは、悪魔が見せる悪い夢だ−





起きたらキルアにさんざん説教をくらい、ばつが悪くなったのでキルアがそっぽ向いてため息をついた瞬間、気配を殺してその場から逃げ去った。
こちとら悪夢のせいであまり寝れなかったのだ。
そのうえで説教なんか聞いていられるか、と思いつつキルアや他の受験生に見つからないようにまた木に登りそこで残り二日を過ごした。
その間に監視も壊しておいた。
さすがにこれから先寝ないでいるのは無理だった。
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