狩人

□星と月とハンターたちの宴Z
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第7話 ネテロ会長と試験終了

カツンカツン

面白味も何もない白い壁に覆われた廊下を歩く足音が響く。
この廊下がどこまで続いているのかなんて、おそらく考えても無理であることもここに住む誰もが知っている。
この廊下が意思を持っているということも。




カツンカツンカツッ




鳴り響いていた足音がいきなり止まった。
いつまでも続いていた廊下に終わりがきたのだ。
目の前には見慣れた扉。
扉を開ければ、広がるいつもの光景。
ただただ広い空間の中心にはこの場所の全てのデータを司るマザーコンピューター【MI】の端末がある。
それ以外には何もない簡素な空間。
部屋というには似つかわしくない響きであり、少女がここにいることもとても違和感に感じる。
しかし、少女は違和感など感じていないようで無言のまま空間の中心へと向かっていく。

「あれ、いつ帰ってきたの?」

端末に近づいてすぐそばにある椅子に腰かけたとき、後ろから声がした。
少女が後ろを振り返れば、穏やかな表情をたたえた少年がたたずんでいる。
少年が現れたことで、少女はようやく帰還の言葉を口にすることができた。

「ただいま」

「・・・おかえり、リノ」

視界いっぱいに広がるいつもの光景。

これが少女たちの居場所。

戦うと決めた彼らの戦場。

これからもずっと。

−その生命つきるまで。
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