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□最初の仕事
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部隊に入れてもらったあと、
近藤さんに
「名前ちゃん用の服を頼んでおくから、それまで俺達と同じやつでいいかな?」
と隊服の中でも小さめの物を貸してもらうことになった。
「さぁーて!名前ちゃんも部隊に入ることになったし、それに着替えたら見回りに行ってもらおう!」
『見回りですか?』
「あぁ、町に繰り出して事件がないかどうか見に行く仕事だ。
今回はトシと見回りに行ってくれ」
「わかった。
行くぞ、名字」
『はーいっ!』
―…ということで町に出てきた土方さ…いや、副長と私。
見渡せば見渡すほど漫画と全て一緒。
女の人も男の人も着物を着ているし、やっぱり私の世界とは違う。
「おい名字、んなキョロキョロしてると人にぶつかんぞ」
『あ、はーい。
気をつけ「うお”っ!?煤v(ドンッ!ブフッ!!煤x
副長に注意されて前を向いた矢先、誰かにぶつかってしまった。
『いったぁああ…;;;;』
「だから言わんこっちゃねぇ…;;;
すまねぇなアンタ……―って」
「いってぇなぁ…ちゃんと前見やがれコノヤ……って」
『……―――う、わぁ…』
目の前に立っていたのは、死んだ魚の目よりも死んだ目をした男だった。
『ぎ、銀さァァアアん!!/////』
――カバァッ!!
「うおっ!?;;;;
何だてめぇ、離れやがれェエエ!;;;」
『うわァァアアやっべェエエ!!///
本物だよォオオオオ!!//////』
「え、ちょっ、何この変態!?;;;;
大串くん!見てないで助けろやコラァアアア!!;;;;」
「おい名字!!;;;
今すぐ離れろ!天パが移るぞ!!;;; 」
「移るかクソ野郎ォオオオ”!!╬╬」
……………
『いやー、すみませんねぇ銀さんw
つい歯止めが効かなくなっちゃって』
やっと落ち着いた私は、お初にお目にかかる銀さんに話しかけた。
「ねぇ大串くん。この変態誰?もしかして彼女?」
「誰が大串だゴラ╬
昨日から真選組で保護している名字だ」
『名字 名前でっす!よろしくね、銀さん!!』
「え、何この子。
何で銀さんのこと知ってんの;;」
『私のとこでは有名人ですからーw』
「は?ここの子じゃないの?」
「テメェには関係ねぇだろ。
おら、さっさと行くぞ名字」
銀さんの質問を遮り、ずんずんと先に行ってしまった。
『え、ちょ待ってくださいよ!;;;
じゃあ銀さんまたね!;;』
「ぁー……またな」
―――バタバタバタ……
「―…………変な奴」