main

□目を覚ませば闇
1ページ/3ページ

[土方side]



総悟からの緊急ボタン作動を受け、GPSを辿ってきてみればそこは既に血が舞っていた。








「御用改めである!!大人しくしやがれ野郎どもぉお!!」









無理矢理空けた穴から入り、急いで加勢する。





「おりゃァアアアア!!」





――ザシュッッッ!!!








(―…………おかしい。何処を見渡しても名字の姿が見つからねぇ)







「…総悟!!名字はどこに行った!!」






――キンキンッッ!ザシュッ!







「…――まさかっ…!!!」








急に顔を蒼白にし一心不乱に倉庫の外へ走り出した総悟。俺もその後に続く。




―――ブゥゥウンッッッ!!





「―…っ!!!
…土方さん!コイツらの頭、名前を連れて逃げやした!!!」







「なんだと!!??
チッ!…―おい、近藤さん!こっちは任せる!俺と総悟は名字を連れ戻してくる!!」









「分かった!!こっちは任せとけ!」












……………








それから俺達はあらかじめ渡しておいた携帯のGPSを辿って名字が連れ出された場所に向かった。










――ウ”ウ”ーー!!









「―……すいやせん、土方さん。俺の力不足です」








「…今更んなこと気にすんじゃねぇ。とにかく今は名字を助け出すことが最優先だ」








「………――名前っ…」








(―……名字、無事でいてくれっ…!!)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ