short

□視力
1ページ/3ページ



私はぼーっとソファに座って巻物を見てるトビくんを見る



見ているとふと疑問に思った。…トビくんのつけてる仮面って右目のところしか空いてないけど、見えるのかな。



というかあれ絶対不便でしょ。食べるときもずらさなきゃいけないし、それに苦しくないのかな。



まあ本人に聞くのが一番!







「トービくん!」


「ユキちゃん?どうしたんスか?」



「ねぇ、トビくんその仮面不便じゃないの?」



「…うーん、まぁ…でも慣れたから別に問題はないッスー!」


・・・慣れか…そう来たかー
いやまだまだ!!今日は粘るよ!何としてでも仮面の謎を解いてやる!




「えー、でもそれさすがに見えにくいんじゃないの??」



「ウフフー心配してくれてるんスか??心配御無用!これでも僕結構視力良いんで、片眼だけでも十分見えますよ!」



「ホント?じゃあそれを確かめるために視力検査してあげる!!」



「え゛、いやいやいや!いいっスよ!!本当に僕大丈夫ですから!」



おぉ、珍しく抵抗してる…ハッハーンやっぱり何か隠してるな…!?




「視力の低下なんて任務に支障が出ちゃうよ?見づらさもあるけど、息苦しくないの?」



「ユキちゃん今日は随分知りたがりますね…!息苦しさも慣れっすよ!って、既に準備してる!?」



「ふーん、じゃあトビくん意外に体力あるんだね。・・・さぁお待ちかねの視力検査の時間だよ!」




はいそこの線のところに立って、と言いつつトビくんと10mくらい離れる。え?離れすぎ?…まぁ忍者なんだし、いけるよ。



「はぁ…仕方ないっすね…。今回だけっすよ〜」


ため息をついて線のところに渋々立ったトビくん。・・・の手には何故か目を隠すためのあの黒い物を持っている。何で持ってるの。



「…トビくん?それ何に使うの?仮面の穴1個しかないんだからそれ意味ないよね?」


「え?持ってた方が視力検査してる感じが出て良くないっすか?」



・・・いいや、スルーしよう
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ