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□視力
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私はぼーっとソファに座って巻物を見てるトビくんを見る
見ているとふと疑問に思った。…トビくんのつけてる仮面って右目のところしか空いてないけど、見えるのかな。
というかあれ絶対不便でしょ。食べるときもずらさなきゃいけないし、それに苦しくないのかな。
まあ本人に聞くのが一番!
「トービくん!」
「ユキちゃん?どうしたんスか?」
「ねぇ、トビくんその仮面不便じゃないの?」
「…うーん、まぁ…でも慣れたから別に問題はないッスー!」
・・・慣れか…そう来たかー
いやまだまだ!!今日は粘るよ!何としてでも仮面の謎を解いてやる!
「えー、でもそれさすがに見えにくいんじゃないの??」
「ウフフー心配してくれてるんスか??心配御無用!これでも僕結構視力良いんで、片眼だけでも十分見えますよ!」
「ホント?じゃあそれを確かめるために視力検査してあげる!!」
「え゛、いやいやいや!いいっスよ!!本当に僕大丈夫ですから!」
おぉ、珍しく抵抗してる…ハッハーンやっぱり何か隠してるな…!?
「視力の低下なんて任務に支障が出ちゃうよ?見づらさもあるけど、息苦しくないの?」
「ユキちゃん今日は随分知りたがりますね…!息苦しさも慣れっすよ!って、既に準備してる!?」
「ふーん、じゃあトビくん意外に体力あるんだね。・・・さぁお待ちかねの視力検査の時間だよ!」
はいそこの線のところに立って、と言いつつトビくんと10mくらい離れる。え?離れすぎ?…まぁ忍者なんだし、いけるよ。
「はぁ…仕方ないっすね…。今回だけっすよ〜」
ため息をついて線のところに渋々立ったトビくん。・・・の手には何故か目を隠すためのあの黒い物を持っている。何で持ってるの。
「…トビくん?それ何に使うの?仮面の穴1個しかないんだからそれ意味ないよね?」
「え?持ってた方が視力検査してる感じが出て良くないっすか?」
・・・いいや、スルーしよう