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□とある暑い日
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「う〜…暑いよ〜…」




唸るように言った少女、ユキは普段は2つに髪を結んでいるが、今日は違い、高めの所で1つにしている。




「ユキ…先程から同じ事しか言ってないぞ」





呆れたように言った男はうちはマダラ。いつもは人を寄せ付けない威圧感や近寄りがたい雰囲気をさらけ出しているが暑さからか、そういったものはあまり感じられない





「…マダラ、その髪暑くないの?見てて暑くなる」




「…そうでもない、と言ったら嘘になるが、気になるわけでもないな」




「信じられない…!・・・結んであげるよ」




何ともないと言い放ったマダラの言葉に未知の生物でも見たかのようにしてマダラの長髪を結ぼうとする




「・・・よせ、俺には似合いはしない」



髪へと手を伸ばしたユキの手を掴んで阻止した




「だって見てて暑いんだもん。今日くらいは…お願い!」




「……ダメだ。」




パン、と手を合わせてお願いをするユキにマダラは少し躊躇したが断った。


えぇ〜と残念そうに言うユキの隣でマダラはため息をついた





「見なければいい話だろう…。と言いたいがそれもダメだ。俺から目をそむける事は許さん。俺を見ていろ」





「っ…!よ、よくそんな恥ずかしい事言えるね…、・・・じゃあ私を暑くさせる償いとして髪結んでよ」




「フッ、こんな事はユキにしか言わん。」




「(あれ最後の言葉はスルー?)」




サラリと髪結んで発言はスルーしたマダラだった。






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