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□怪我と手当と
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いつものように煽り、いつものように逃げようとしたがいつも以上にあいつは粘土蜘蛛を周りへとばら撒いていて逃げ道がなく、くらってしまった。



そして帰るとユキは驚き、俺を部屋へと連れていった。


それだけならまだしも、まさかベッドの上に座れと言われるとは思いもしなかった。


…警戒心というものはないのか



***


「…じゃあ傷が深いところから先に治療するね。…ちょっと上脱いでくれるかな?」



そしてそう来るか。男と2人きり。更に(俺は)ベッドの上。そして上半身は脱いでいる。

…これは警戒心の前に意識すらされてないという事か。何だか腹が立ち、少しユキをからかう事にした。



「キャーユキちゃん若いのに何をするつもりなのー?」

そう言えば顔を赤らめた。


「!?ち、違う!治療するだけだよ!!へ、変なこと言わないで!治さないよ!?」


なんていうものだからもっとイジメたくなる。


「わーそれは困っちゃうなー」


そういいながら上を脱ぎ終わり、ユキを見ると、息を呑んだようにし、顔も少し赤くなっている。


「じゃあ最初は背中からやるから、向こうむいてて」


何もなかったように言っているがバレバレだ。ククッ



そして治療に集中していて、しばらく経つと体が軽くなっている気がした。



「あー・・・何となく治っていってる気がするっス〜」



そして治療が終わったのを見計らって言った


「ところでユキちゃん、さっき僕の体見て顔赤くなってませんでした?」


「は!!?」


振り向きユキの顔を見ると・・・また赤くなっていた。コロコロと忙しい奴だな…あぁ、笑い声を抑えるのに必死になる



「あーれれー??図星なんスかー??」


我ながら苛立つ声だと思いながらもユキを見ていたら


「つ、次横腹見るから!!こっち向いて!…治療に集中するから変なこと言わないでね!」


と早口で言い切っていた。


さて、次はどうしようか?
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