short

□弱み
1ページ/3ページ




今日の非番のメンバーは



イタチ・鬼鮫・トビ・ユキ、そして珍しくゼツの5人はリビングで各自自由にしていた





「ねぇ、トビくんって謎だらけだよね」




不意に何気なくポツリとユキが発した言葉にイタチが反応した




「・・・そうだな。デイダラや飛段など騒ぐものがいない今なら少しくらい情報を出してもいいと思うが」



「…珍しいね、イタチがそこまで言うのは」
「イタチモ興味アルンダナ」




確かにいつもは傍観者って感じがするけど、今日はちょっと違う





「えーだって謎の多いミステリアスな感じだとかっこいいでしょう?」



「トビくんいっつもそれで誤魔化してるよねー。ミステリアスなのは仮面だけで十分だよ」



「そうですねぇ、新人のくせに私達先輩よりも情報が少ないのは…」



「き、鬼鮫先輩まで…ゼツ先輩助けてー!」




何故かゼツに助けを求めたトビくん。

でもゼツは観葉植物の手入れをしているままで、チラリと少しトビくんを見て言った



「…たまには良いんじゃない?」
「ソウダナ、騒グ奴等ガイナイダケマシダロウ」



「ゼツ先輩まで!?」




味方?がいなくなったトビくんへと、早く言えよ的な視線が突き刺さる。



「う…じゃ、じゃあまず先輩達からどうぞ!」



「…何をだ?」



「うーーーん……好きなもの、とか??」



あ、そういう情報?
どこの里だったとか、どんな能力なのかとかじゃないの?

考えている事が一緒なのか、
イタチさんと鬼鮫さんも眉間にシワがよっていた。



「…団子」
「海老です」
「甘いもの全般!」
「日光浴」
「柔ラカイ肉」



が、皆答えた。もうトビくんが言う流れだけど…本人は首を傾げて唸っている。



「う〜ん…先輩イジリですかね!」


「…お前後輩として面倒くさいな」



出した言葉はまさかの先輩イジリ。ボソッと呟いたイタチさんの言葉にちょっと同意。デイダラご愁傷様です




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ