ルーピン夢 長編

□ほぐずみーど。。。
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『みんなー!!心配かけてごめんね★』

私は結局次の日の夜遅く、寮に戻ることができた。
「なんで、うれしそうなのよ(怒)」

『ごめんなさい、パンジー。パンジーがこんな時間まで待っててくれてたのがうれしくて。』

そんなに嬉しそうな顔してたかなあ。
退院できたしね!



退院しました、元気いっぱいのミユウちゃんでーす!!


「まだ21時よ。ミユウ、元気になったのね、よかったわ。」
パンジーは目の下に隈をつくっていた。


『.......本当に、ご迷惑をおかけしました。申し訳ございません』

テンションが上がっていた私は、申し訳なかったということを思い出した。

「な、なによ、いきなり。」


『ごめんよー。パンジー、もう元気だよーっ。』


「そうじゃなくっちゃ、困るわ。」

『へ?』

パンジーは私を抱きしめた。
いやん、大胆///


「あんたの退院祝いのパーティーをやるのよ。」





ぱ、パーティー??!

『な、なんで??』


「これから先、ミユウの身に何も起こらないことを祈る集まりよ。もちろんスリザリンだけでね。」





『う、嬉しい』


素直な気持ちだった。



「ミユウは、いつも一人で無理しすぎ!たまには、私のこと頼りなさいよ。」


ぶっきらぼうに言うパンジーの顔がほんのり赤かった。


シャイなんだから。


『ありがとう、パンジー、大好き。』



「別に.......」

彼女の顔は、もっと赤くなった。だが、突っ込まないでおこう。




「週末の夜よ。場所はスリザリンの談話室。」

私は、笑顔でうなずいた。


『楽しみ!!』

「よかったわ。ドラコとスネイプ先生と企画したの。」

『へぇ〜、.....えっ!!?スネイプ先生まで??』


「ええ、そうよ?スネイプ先生とそういう関係なんでしょ?」

『............。』


どういう関係っすか?!!!!!


「なんで教えてくれなかったのよ。」
パンジーは、ソファにもたれかかり、ため息をついた。

『え、ちょっと待ってよ、どういう関係??』


「だーかーらっ。付き合ってるんでしょう?あ、そうそう、医務室で何があったの?スネイプ先生の様子がおかしかったの。喧嘩でもし『ちょっとまったぁぁぁぁぁ!!!!!!』

質問攻めすぎてコワイ





パンジーのキラキラした目にやられそうだ。


「何よ、落ち着きなさい。」

お、落ち着くのはパンジーだ!!!




『私、スネイプ先生と付き合ってなんかないし、何?スネイプ先生って医務室まで運んでくれたの?』


「嘘をおっしゃい!!!スネイプ先生がただの生徒にあんなに優しい顔をするわけないわ!!」
パンジーは手を胸の前で組み、妄想にふけってるナウ、みたいな顔をした。

『そうでもないでしょ。皆に優しいよ。』

「あなた、気づいてないのね。まあ、いいわ、許してあげる。」

『あ、有難うございます......』
なにが↑

先に寝るわ、といって、パンジーは女子寮に戻っていった。



『あ、二つ目の質問に答えてもらってない。とりあえず、目を覚ましたら一人だったし、......あれ?なにか忘れてる?えーっと、私って、なんで倒れたんだっけ?どうしよう、思い出せない。』


うんうん唸っていると、目の前に黒い影がー



まさか.......

『ディメンター!!?じゃなかったです、すみません......』

スネイプ先生です。

恥ずかしすぎる。
申し訳なさすぎるーーーー!!



「Ms.カトウ、体調はどうかね?」

スネイプ先生に曖昧に笑いかけられ、パンジーの話を思い出し、急に緊張してしまう。


『だだだだだ大丈夫です、医務室に運んでいただいたようで、申し訳なかったです.....。』


「??なんのことですかな?君を運んだのはルーピンだっただろう。」



そうなんですか?!!!
やっぱり、さっきパンジーに聞いておくべきだった。。。



『う、すみません。』

「いや.......昨日は、すまなかった。」


『何のことですか?』

スネイプ先生は何を謝っているのかな。



「きみを、泣かせてしまっただろう。」



スネイプ先生に、泣かされた?
覚えてないよう(泣)



『ごめんなさい、何の授業で倒れたのかも覚えていなくて......あの、ひょっとして、スネイプ先生の授業でしたか?』


微笑みながら聞くと、スネイプ先生は


「本当に覚えていないのか?」

と、私の頬に触れた。



大人の男の人に触られなれていない私は、無駄に緊張してしまう。




『はぃぃぃ』


「本当のようだな。」


違う、今、目だけで心を読まれてたんだ。



『人に心の中に入ってこられるのって、なんだか苦しいですね。』


ヴォルデモート卿と繋がった日のようで、、、、、



「そうか、すまない.....。」


『いえ、スネイプ先生が悪いんじゃないんです。私がなかなか心を閉じようとしないから。』


「今度、閉心術を教えてやろう。」


スネイプ先生は口の端を上げた。
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