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□あいつのコトだ。
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「おい、そこのツルツル。」



ベジータがカプセルコーポレーションに住みはじめてからしばらく。


カプセルコーポレーションにヤムチャと二人でブルマに会いにきていたクリリンにベジータが声をかけた。

始めは引き攣った顔でうろたえたクリリンだったが、すぐに冷静になる。



「ベジータ。な、なにかようか。」


クリリンが言うとベジータが腕を組んだ。



「ちょっと聞きたいんだがな…

地球の女というのはみんなあんな風に声がデカく図々しい生き物なのか。」


「え…………。」


クリリンはヤムチャと顔を見合わせる。



「それって…ブルマさんのことですか?」


「他にダレがいる。」



舌打ちをしたベジータをみてクリリンはドギマギしながらも思ったまま喋るコトにした。



「いや〜。
みんながみんなああじゃないだろ〜。

ブルマさんは特別だよ、なあ、ヤムチャ。」


「あははっ。まあ確かになかなか個性的だよな。

でも天才には変わり者が多いっていうじゃないか。」


「でもなぁ………」


「もう一つ。

地球の女はみんなあんな下品な格好をしてやがるのか。」



ベジータの質問にヤムチャが飲んでいた珈琲を吹き出した。




「なにしてやがる。」

「い、いや…ちょっと思わぬ発言で…」


ヤムチャが笑いながら取り繕う。



「ブルマさん…前から露出度高かったもんなぁ〜。

いろいろテキトーなんだよ。本人あんまり気にしてないし。」

「くだらん。人目を考えろと伝えろ。」

「自分で言えばいいだろ??」



クリリンの発言にヤムチャが立ち上がった。


「ば、馬鹿、クリリン!そんなこと言ってこいつがブルマに手を出したらどうするつもりだ!!」

「手を出すったって………ブルマさんだしさあ、ベジータも別に」

「手なら、もう出した。」

「なにーーーー!?」



ベジータの発言にヤムチャが恐れを忘れ大声をあげる。



「べたべたと鬱陶しかったからな。

振り払ってやったら……それだけで皮膚に赤みが残りやがった。

全く、女ってのは軟弱な生き物だぜ。」


「…………へ?」


「ちょっとヤムチャ、黙ってろよ。」



目を白黒させるヤムチャを席に座らせながらクリリンが笑った。



「でもブルマさんて、なんだかんだ腕とか筋肉ついてるからさあ、

他の女の子よりはガタイがしっかりしてるほうだよ、多分な。」

「アレで筋肉があるだと?!

お前らの基準はアテにならんな。」

「サイヤ人と一緒にするなって。」
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