銀魂
□出会い
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「仲良くお話でもしていてください。私はお風呂を沸かしてきますね。」
松陽はそう言い残して立ち去っていった。
ちょっと待て!私を置いてくなぁ!
カムバーック!!
そんな心の叫びもむなしく部屋には重厚な空気が漂う。
やだわー。子銀さんがかわいいとか迷信やわ〜。めっさ無愛想やんかー。
と思わず内心で関西弁を繰り広げつつも話しかけてみる。
『私、白宮小夜っていうの。よろしくね!』
私は必死に笑顔を作り言うも無言で見つめられるのみで返事は返ってこない。
なんだ、この空気ー!
ちょっとぐらい喋れや!
すると私の念が通じたのか銀時が初めて口を開いた。
「お前、俺が怖くないのか?」
『は?何で怖いの?』
銀時の問に思わず問いで返した私。
銀時は目を伏せ少し寂しげに口を開く。
「だって、こんな見た目だし。それに…俺はお前みたいに綺麗じゃない。」
『………あのさ。何の事言ってるかわからないけど、その銀色の髪も紅い瞳も綺麗だし素敵だと思うけど?』
訳のわからない銀時の言葉に眉を潜めつつも私は思ったままの事を口にする。
するとこれでもかというぐらい驚いた顔をする銀時。
何が不服なんだ…。