銀魂

□出会い
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脱走した私は何だかんだで吉田松陽の元でやっかいになっていた。

私が公家の人間であることは言わなかったが何だかんだ察しはついているだろう。

私を連れていれば誘拐の罪に問われかねないのになんとも物好きな男だ。

まぁ、そのお陰で助かっているのだが。

なんでもかんでも拾うのはよくないと思う。

そう、よくないと思う。

何度も言うが決してよくないと思う。

私は目の前で獣のように威嚇してくる少年に頭を抱えた。

少年の髪は銀色でパーマがかっているのだが今は汚れでくすんだ銀色になっており、紅い瞳は剣呑にギラギラと光りこちらを睨み付けている。

誰だよこいつ。というまでもなくどうみても銀さんですね。

わかりたくありません。

私はちらりと少年の横に並ぶ松陽を見上げると松陽はにこりと微笑んで口を開いた。

「今日から一緒に暮らす坂田銀時君です。仲良くしてくださいね」

私は無言で視線を幼年―もとい、坂田銀時に戻した。

すると思いっきり睨まれた。

………。

こんなのと仲良くできるかぁぁぁあ!!
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