ラクサス

□2
1ページ/2ページ




オーレリアがラクサスとの激闘を繰り広げて3日が過ぎた頃。

マグノリアの街では、一部である噂が流れていた。

となり街のギルドに、その業界では知らないものは居ない大物が加入した、と。

妖精の尻尾の魔導士達は、それがオーレリアなのであろうと、直ぐに気付いた。

オーレリアはとなり街のギルドへ行くと言っていたし、何よりオーレリアの実力は噂に違わないと解っていたからだ。




加入の手続きやアパート探しを終えて一段落したオーレリアは、4日ぶりに妖精の尻尾へとやって来ていた。

オーレリアに気付いた魔導士達の挨拶を返しながらギルドの中に入る。


「あっオーレリアだ!」


この間知り合ったばかりのルーシィが駆け寄ってくる。


「こんにちはルーシィさん」

「もォルーシィで良いって言ったのに! ほら、みんな待ってるわよ」


緊張ぎみのオーレリアの腕をグイグイ引っ張り奥へと連れていく。


「オーレリアやっと来たな!待ってたぞ!」

「4日ぶりだな」

「噂は聞いたぜ」

「噂?」


グレイの言葉に、オーレリアは首をかしげる。

ここ数日忙しかったため、噂に耳を傾けている時間がなかったのだ。


「そうそう、お前すげぇ有名な剣士だったんだな!大物が来たって噂だぜ」

「それも仕方のないことだろう。オーレリアの実力はそれに値する」


今まで経験したことのないほどのべた褒めにはオーレリア苦笑しかできない。

その後、ナツが勝負を迫るのをエルザが押し退けて剣術の稽古が始まり、それが終わるとオーレリアはギルドの中を色々と連れ回された。

次第にオーレリアの緊張が溶けてゆくのを、ルーシィたちは安心したように見ていたのだった。






.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ