Joker × Joker
□episode2
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寄り添って歩く整った容姿の2人。
すれ違う生徒はみんな振り返る。
人気のない場所まで歩いてきて
先に口を開いたのはアルバロだった。
「フィオナちゃんは一体何者なのかな?」
「私は人間だけど、それがどうしたの?
あと、フィオナちゃんって呼び方止めてくれないかしら。
あなた本当はそんなキャラじゃないでしょう?」
「はははっ。
やっぱりフィオナは面白いね。じゃあ質問を変えるよ。
さっきは俺の匂い嫌いじゃないって言ったけど、どんな匂いがする?」
「…………血。
むせかえるような血の香が染み付いているわ。」
「へぇ、俺もフィオナからその匂いがするよ。」
ニヤリ、というような笑みをお互いに浮かべる。
「これからよろしくねアルバロ。
あなたのおかげで楽しい学校生活が送れそうだわ。」
「此方こそ楽しみにしているよ、フィオナ。」