Joker × Joker

□episode2
1ページ/3ページ


寄り添って歩く整った容姿の2人。
すれ違う生徒はみんな振り返る。



人気のない場所まで歩いてきて
先に口を開いたのはアルバロだった。




「フィオナちゃんは一体何者なのかな?」

「私は人間だけど、それがどうしたの?
あと、フィオナちゃんって呼び方止めてくれないかしら。
あなた本当はそんなキャラじゃないでしょう?」


「はははっ。
やっぱりフィオナは面白いね。じゃあ質問を変えるよ。

さっきは俺の匂い嫌いじゃないって言ったけど、どんな匂いがする?」



「…………血。
むせかえるような血の香が染み付いているわ。」


「へぇ、俺もフィオナからその匂いがするよ。」



ニヤリ、というような笑みをお互いに浮かべる。


「これからよろしくねアルバロ。
あなたのおかげで楽しい学校生活が送れそうだわ。」

「此方こそ楽しみにしているよ、フィオナ。」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ