love and sin
□ II 崩壊する
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「今日は楽しかったー!
じゃあ、もうそろそろ時間だから帰ろうか。」
「………あ、あのさ、帰る前に
ちょっとついて来てくれない?」
「うん、いいよ。」
えりに連れて来られたのは人影のない裏道。
「えりどうしたの……っ」
そう聞いたと同時に感じたのは痛み。
私は心臓のあたりを刺された。
「…っ、………どうっ、し、て…。」
「……はぁ?どうしてって?
そんなの決まってるでしょ。
私はあんたのことが嫌いなの。
最初は美人のあんたと仲良くなれれば、私のメリットになると思っていた。
だけど結局はあんたのせいで私はいつも霞んでしまうの。
だからあんたは私にもう必要ないの。」