love and sin
□Xl どうして
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暇にしていた私とエンヴィーに任されたのは、軍人の一家を殺すという、いつもと大して変わらない仕事だった。
その軍人(カントラ夫妻)は次期大総統に最も近いと言われていて、ラースが大総統となるのに邪魔な存在であり、更に私たちの計画にも気づきそうなのだとか。
それと厄介なのは、その娘(エリーシャ)らしい。
彼女もまた、軍の出世株と付き合っていて、私たちのことを率先して調べているみたい。
「はぁ、人間はそんなに僕たちのことが知りたいのかなぁ。
知ったところで、消されちゃうのがオチなのにねww
本っ当に今は暇だからいいけどさ、一々仕事増やさないでほしいよ。」
「そんなこと言いながら、エンヴィーの顔めっちやくちゃ楽しそうだけど。」
「そう？でもグルームもじゃんw」
娘の彼氏の方は、ラストがなんとかしてくれるらしい。
ひとまず私とエンヴィーは、その夫婦と娘の監視からすることにした。
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やっぱり次期大総統とも言われると、
他の軍人たちとは違い大きい。
私たちはその家近くの建物の上から、
住人が出てくるのを見張っている。
「あ、エンヴィー見て！誰か出てくるわ。」
暫くすると、ブランウンの髪色が見えた。
「ああ、多分彼女が娘だよ。
確か名前はエリーシャ•カントラ。」
「……………っ､
えっ………………う、そ……。
な、なんで………。」
エンヴィーが、あの女の名前を呼ぶのが気に入らない。
何故か心がチクチクとする。
だけど、今はそれよりも、衝撃の方が大きかった。
彼女の顔は、私が前世で最後に見た、あの子にそっくりだった。