めいん

□七つの大罪
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そっと地面に足をつく。

慣れた感覚が帰ってきて、ホッ息をついた。


メリオダスさんはどうしたか、と辺りを見渡せば


ちょうど目の前に降り立った。


その腕の中にはさっきの女の子がいたので一安心。

ホークちゃんを抱えたまま肩の力を抜いていると


「決定!エリザベス王女!!」



と、またまた知らない鎧を着た人が女の子を指さしそう大声を張り上げていた。


お、お、王女さまぁぁぁぁぁ!!?


「エリザベス王女っつったら、王国の王女さまじゃねーか!?」


いつの間にか私腕から抜けだしたホークちゃんが、焦ったように言った。


私もその隣でうんうん、と首を縦にふる。

驚きすぎて声がでない。


「いくぞ!!」


その声とともに、私の腕がグイッと引っ張られた


「え?え?えぇぇ!!?」



声を上げた瞬間、後ろからドドドッと大きな音を上げ、木が切られていく



うまく現状を理解できずにいた私は、また誰かに頭を押さえつけられ、地面に伏せる形になった。



バキバキと上から何かが折れる音が耳に入ってくる。

不思議に思い顔を上げると、枝やら木の一部やらこちらに向かって落ちてきていた



「わっわっ!と、止まってぇぇ!!」

腕を前に出し、必死で枝などが浮くイメージを頭の中でする。


音が聞こえなくなったので、固く閉じていた目を方目から開けると


私の周りで落ちてきたものが浮かんでいたのだ。


「あ、危なかったー…」


フッと肩の力を抜くと、周りのものが容赦なく落ちていった。


「ニコルも無事だな」


聞き慣れた声が届き、勢いよく顔をあげるとメリオダスさんと、王女さまがいた。


その隣にいるのは、枝が刺さり泣いているホークちゃん


「うわぁぁん!おっ母〜!!」


泣きながら走り去っていく様子を、ただボーッと私はみていた。


「ケガは…?」


していませんか?そう聞くつもりが、急に立ち上がった王女さまをみて口を閉じてしまった。


「逃げきれません」


そう口を開いた王女さまの顔は、ここからじゃ、見えない
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