全力で遊べ!!

□11.問答無用
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『先輩、私達…違反者を取り締まるんですよね』
「うん」
「ひっ、ヒット!!ヒットぉ!!」

そういいながら、何人かヒットさせているんですが。

尾浜先輩はなんとまぁ無邪気な笑顔で、次々とA軍とB軍の人達を無差別に攻撃をして退場させてる。

何あれ。
私、必要ないじゃないですか。

退場させている人達の点呼を取っていると、見たことある先輩がいた。

「よ、東雲」
『モップ、煩いです』
「モップ!?」
「八がモップ?ブハッ」

モップ先輩がいました。
なにやってんですか。

「サバゲって意外と面白いねー」
「勘右衛門、お前ホントに初心者か…?」

運動神経のいいうどん先輩なんて、ヒットされたらいいんだ。

竹谷先輩にドリンクを投げて、そんなことを考えた。


『次、高等部2年1組、久々知…先輩?』
「はい。尾浜からの流れ弾に当たりました」
『素直なご協力、有難うございます』

1組ってことは、尾浜先輩と一緒の先輩か…尾浜先輩、容赦ありませんね。

「兵助どんまい!」
「勘ちゃんと会ったのが悪かったのだ…八なら楽勝で逃げられたのに」
「おい!」

…どうやら、仲のいい人達の様ですね。

『次は…中等部2年の池田先輩』
「…ノーコンな先輩の流れ弾に当たった」
「兵助、お前の後輩殴っていい?」
「だめ」
『ノーコン先輩、点呼の手伝いをさっさとして下さい。いつまで私にやらせる気ですか』
「あ、はい。すみませんでした」

不快そうな顔をすれば直ぐに先輩は仕事に戻った。
先輩の同期からは恐ろしいものを見る目で見られた。

非常に不快である。

「勘右衛門が素直に言うこと聞くなんて…」
「つ、強い…」
「先輩、相手は普通の女子ですよ」

点呼が終わり、失格になった人達を救護所に連れていき、休憩所に戻る。

「勘右衛門、東雲の機嫌…ますます悪くなってないか…?」
「うん…」
「久住さん、お疲れさま」
「お、お疲れさま」
『ありがとうございます。では、失格者が増えたみたいなのでもう一回行ってきますね』

さ、次に行くか。




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