全力で遊べ!!

□プロローグ
1ページ/6ページ

『え…う、受かった!?』

かなりの田舎町で私の声は大きく響いた。
…小学校六年の冬、私は憧れの大川学園に合格した。

授業料は結構高いが、大川学園は他の学園とは違い、初等部から大学部までのエスカレーター式。
途中編入もありなんだが、入学費がバカにならない。

初等部はもう1つ山の向こうにあって、中等部と高等部は近い。大学部は流石に山2つを越えなければいけない…。

でも、1番の違いは数多くのコアやマイナーな部活などが存在すること。
学年が上がれば、様々な専門的な授業を受けられる。
そして、何より一々家に帰らないで済む完全寮制と美味しい食堂付き!!夜のみは自炊だけど…。
だが、こんなに素晴らしい設備なのに人…つまり、クラスの人数が驚くほど少ない。

問題は、周りが平地や山々に囲まれてる…つまり、こんなに立派な学園でも田舎なのだ。

そして一番の問題は………女子率の圧倒的な少なさ!!
地元の小学校の時も周りに女の子が少なかったが、これは酷い。
上の学年に高等学部にはちまちま女性の先輩がいるが、中等部は私だけ。

最初は受かった事に浮かれていたが、よく考えるといくら部活や学科が魅力的だからと言って、わざわざ田舎に来たがる若い女の子なんか居ない。

ここより田舎に住んでいた私としては…大川学園は十分都会。

そして私の組は…



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ