全力で遊べ!!

□3.委員会活動
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『委員会活動、ですか。』
「うん。まぁ、顔合わせみたいなものだよ」

副学級委員になって二日目。
委員長がしっかりしているため、特に頼られることもなく、かといって仕事が多いわけでもなく。

ただ平凡にのんびりとしていると、黒木くんに話しかけられた。
話によると、今日は委員会活動の日らしい。

「東雲さん、部活とか入ってた?あ、それとも用事ある?」
『いえ、大丈夫ですよ』

今日は委員会活動の様です。

放課後、黒木くんに連れられ移動をすると「学級委員長の部屋」と掲げた看板が建っていた。
うわ、無駄な達筆。

「失礼します。中等部1年3組の学級委員長、黒木 庄左ヱ門です」
『同じく、1年3組の副学級委員長、東雲 久住です』

ドアを開けた瞬間、黒木くんが誰かに押し倒された。
え、な、何?

「庄ちゃん久しぶりー!!」
「尾浜先輩、お久し振りです」
「よ、庄左ヱ門!久しぶり」
「鉢屋先輩も、お久し振りです」

黒木くんに「尾浜先輩」と呼ばれたのは、まぁなんと、ドレッドヘアー(前雑誌で見た事ある)にピアスと指輪をしていて、とてもじゃないが学級委員長に見えない。

次に「鉢屋先輩」と呼ばれたのは、なんとも気ダルそうな人で、この委員会大丈夫か、と思ってしまった。


押し倒された黒木くんも、よく落ち着いていられるな…


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