全力で遊べ!!
□5.隣のクラス
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なぜ、私は断らなかったか。
たまたま、荷物を持った土井先生を見かけたら目が合ってしまい「東雲は副学級委員だったよな!」と満面の笑みでプリント閉じの雑用を押し付けられた。
いや、土井先生はいいんだよ。
問題はその場面を、笹山くんと夢前くん…じゃなかった、三治郎くんに笑われたこと。
笑ってないで手伝って欲しかった。
自分のクラスと、1組、2組の分を閉じ終え、ようやく帰れると思ったら…「ついでに1組と2組に渡しておいて」って書かれたメモがあった。土井先生いつの間に…。
……結局、持っていくことにした。
「東雲〜頑張ってね〜…ププッ」
『笹山くん、手伝わないなら帰ってください。』
掃除時間の事件以来、笹山くんとの溝が広がったと思う。
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