全力で遊べ!!

□13.先輩様
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「キミが、噂の東雲 久住だな!!」
『…どちら様でしょうか』

学園長先生の思い付きで始まった、ドタバタなサバゲ大会は…時間切れという呆気ない形で幕を閉じた。

そして、次の日のお昼休みの時間、制服の無い状態の私は自分のジャージを着る事になった。

笹山くんとは暫く口を利きたくない気分です。

私は彦四郎くんから借りたジャージを返すべく、1組の方に向かったら…薔薇の花やキラキラが飛んでいそうな人に声をかけられた。

え、この人派手。

…で、冒頭に戻るわけだが…

「この私を知らないとは…ふん、中等部からの新入生だからまぁよかろう…私の名は、平 滝夜叉丸!!高等部1年1組にして頭脳明晰、鍛え抜かれたこの筋肉美…言うなれば文武両道!この類い稀なる美貌にして天才的な才能を…」

なんか来た!!
ぐだぐだ言い始めた先輩はキラッキラで、ナルシスト発言。
…そう言った部類の人間に慣れない私はドン引きしてる。

さっさと逃げよう。

『あの…用事があるので…』
「まぁ待て、この私自身が会いに来たのだ。話を聞け」

いや、聞きたくないんですけど。

「滝夜叉丸ー!!我々を出し置いて抜け駆けをするつもりかー!!」
「皆で会いに行こうって言ってたのに〜」
「タカ丸さん、僕…穴堀したいんですが」

…………なんだか、向こうから違う派手な人がきたんだけど。
金髪?校則…あ、この学校にそんなの無かった。
だって、尾浜先輩のドレッド可なんだから…




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