全力で遊べ!!

□14.疾風か!!
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前回は変な先輩に捕まって失敗したけど、今回は失敗したくない。

だって今日は一年生合同の体育の日。
渡さないと彦四郎くんが困ってしまう!

怖いけど、早くするべきですね!

なので、朝一で一組に届けにきたのですが…

『彦四郎く…』
「東雲ちゃんちわー」
「よー」
『尾浜先輩、鉢屋先輩、なんでいるんですか』

いや、本当になんでいるんですか。

「朝から七松先輩の朝練に…」
「付き合わされそうになったから、逃げてきた」

なにやってんですか。

「東雲ちゃんが入部断ってから、大分荒れてるみたいだからねー」って言った尾浜先輩の言葉を無視して、彦四郎くんの席にジャージを置く。

「無視はだけは止めて!!」
「勘右衛門、どうどう…」

早く帰らないかな、この人たち。

「直接返さないのか?」
『先輩達が空気を読まずに登場ばかりするので、本人に返す暇がないんです』

空気が固まったみたいだが、直ぐに壊れる様な足音が聞こえてきた。

この、地雷が爆発してそうな足音は…!?

「学級どもはここかー!!」
「「『ぎゃああああ』」」

空気を読まずに、暴君が来てしまった。




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