ああ、天女様!

□8.信用してる
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取り合えず、その場にいた保健委員、生物委員たちは天女様と話すことに決めてくれた。

問題は…他の委員会の面々だ。

ギンギン先輩と田村くんが所属する会計委員会。
サラスト先輩と綾部くんが所属する作法委員会。
いけどん先輩と滝夜叉丸くんが所属する体育委員会。
鉢屋先輩と爽やか先輩が所属する学級委員長委員会。
豆腐小僧先輩と…えっと…バナナさんが所属する火薬委員会。
プリンス先輩と誰かが所属する用具委員会。

まぁ、不和先輩と生物委員長代理は後から考えることにして。

天女様と話すこと、協力してくれないかなぁ…天女様排除側だったら余計に説得はキツい。

まずは、協力を促すしかないかー。

どうするかなー…図書委員以外の子達とは話したこと…あ。
いるじゃん。

二年の頃に逆さ釣りにした真面目ちゃん。

確か、新しい委員会…作法所属になったんだっけなぁ〜。
サラスト先輩と綾部くんが天女様に夢中だから忙しいかなー。

そう思いつつ、生首フィギアが置かれている倉庫へ向かう。

『とーないちゃーん』
「ひっ…その声は…!!」

そう言って、とーないちゃんは手に持っていた生首フィギアを落とした。

ひどいなぁ…「趣味です」って書いた紙を顔に張り付けて、一刻くらい逆さ釣りにしただけじゃん。
………うん、理由は十分か。

『そんなに怖がらなくても』
「な、何しに来たんですか…」

ガタガタ震えながら、落としたフィギアを拾うとーないちゃん。
可愛いなぁ。

見渡すと、とーないちゃんの他にいた一年生達が私を凝視していた。

ほらほら、とーないちゃんが怖がるから他の子達も怯えちゃ…

「くのたまが、作法委員会に何か用ですか」
「今、部品の片付け中なんですけど」

……どうやら、この一年生達は冷静で肝が据わっているみたいだ。
…ちぇっ、可愛くない。

思ったことを隠して、笑顔で言い返した。

『はーい、キミ達にご用でーす』




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